今日はお仕事の相談です。
具体的な対策を一緒に考えよう
後輩への接し方、上手になりたいです。
32才、会社員です。中堅の立場となり、チームリーダーを任されています。
後輩に業務指示をしたりミスがあれば指摘する必要があるのですが、それがとても苦手です。
明らかなミスはタイミングを見計らって注意しますが、業務上のルールを守らず進めている場合など、
それが直接結果に表れない場合には注意するのが億劫で「まあ、いいか」と見ないフリをすることもしばしばです。
自分の仕事だけをすればよかった新人時代が懐かしいです。
後輩への接し方をスキルアップしたいです。
まずはあなたのキャラクターを見つめ直して
後輩、部下への指導や注意にはとても気を遣いますよね。ひと昔前なら先輩や上司があれこれ指示・注意するのは当然で
それほど気を遣わなくても済んだことと思います。後輩側もそれに対して「そういうものだ」と認識していたのです。
でも今は違います。少し強めに言えば「パワハラ」、後輩側のメンタルもデリケートになってすぐに心が折れてしまう、、。
元々人に注意をするのが苦手なあなたなら、さらに大変で毎日精神的にぐったり、というのが容易に想像できます。
そこで円滑にコミュニケーションを進めるために、あなたのキャラクターを見つめ直してみましょう。
会社の中で、後輩からどんな人だと思わているのか
ポイントは「会社の中で」です。
学生時代のあなたではなく、家庭や友達、恋人の前のあなたでもありません。
人は居る場所によって見え方が違うものです。
明るい人、落ち着いた人、感情的な人、やる気に満ちた人・・・
会社の中、後輩から見たあなたはどんなキャラクターでしょうか。
わからないようなら同僚や先輩に聞いてみるのが近道です。
でももし聞きにくいという場合は次の項目に当てはまらないかチェックしてみてください。
・後輩から話しかけられる時に「今少しよろしいですか?」などの枕詞がやたら丁寧
・会社で仕事以外の話をすることはほぼない
・「あなたならできる」と言われてがんばりがち
もし当てはまる場合には、少しキャラクターを変えたほうが「後輩指導がしやすい人」になれると思います。
”話しかけやすい人”になるのが第一歩
先のチェック項目に当てはまるあなたは、「話しかけにくい人」「まじめなキッチリタイプ」「優秀なエリートタイプ」と思われている可能性が高いです。
これらはもちろん悪いことではありません。むしろ良いことで、あなたも誇りに思っているかもしれません。
でも「後輩指導」においては少々足かせになってしまう面があるのです。
とにかく話しやすい人、話を聞いてくれる人である必要があります。
後輩のミスを注意した時の心理状況を考えてみましょう。
1.ミスを注意される
2.落ち込む
3.なぜミスをしたのか、説明したい気持ちになる
「3」が大事なポイントです。
自分がミスをして上司に注意を受けるときを想像してください。
ミスというのは100%自分のせい、ということもあれば他人が関係していることもあります。
100%自分のせいだとしても、例えば最近家族の事情で連日ほぼ寝れない状態が続き集中できなかった、とか
そもそも他部署に渡された基礎データが間違っていた、とか
ミスの原因は様々、複合的だったりするのです。これはお仕事歴が長いあなたならわかることと思います。
そしてこれらは俗に言う「ミスをした言い訳」です。
優秀な上司なら「言い訳を聞いても結果は変わらない、挽回する努力をするだけだ」と言うでしょう。
でもこう言われて納得できる人が、特に最近の若者の中にどれほどいるでしょうか?
自分の気持ちを理解してほしい若者たち
最近の若者は特に「自分を理解してもらいたい」「理解されているべきだ」と考えることが多くあるようです。
そして「マニュアルに頼りがち」な面もあるので、先ほどの例でいうと「基礎データが間違っていた」なんていうのは
「そもそも自分には責任がないじゃないですか」と考えてしまう人も多いのです。
「自分でもチェックするのが大事だよ」で納得された時代もあったのですが・・・
ミスをした”気持ち”が理解されれば、納得ができる=繰り返さない
そこで「なぜミスをしたのか」という言い訳、を打ち明けられる先輩であるかどうかが大事になるのです。
あなたはそれを受け止められるキャラクターでしょうか?
後輩側も「ミスの経緯を話しても”言い訳”で片付けられない人かな?」と考えるわけです。
片付けられてしまう人、と思えば言いません。言わないけれど、納得もしていません。
納得せずに改善策を考えないか、もしくは全部自分のせいだ、、と落ち込んだままになってしまいます。
とりあえず「聞いてくれる人」には心を開く
先に挙げたような「まじめ、優秀」タイプにはミスの事情を話しにくいものです。
「先輩ならこんなミスしないよね、、」と先に思われてしまうのです。
人は共感できそうもない人に、自分の気持ちを打ち明けることはしません。
リアクションが大事
具体的にはどうしたら「話しやすいキャラクター」の先輩になれるのでしょうか?
それにはリアクションがとても大事です。
後輩にに話しかけられたときには、
・忙しくても身体と視線を向けて
・明るめに「え、何、どうしたのー?」
・「そうなんだー」
・「それでその先は?」
と落ち着いて話すだけです!難しく考える必要はありません。
当たり前、、?いえ、できていない人は多いですよ。
「(パソコンに向かったまま)ごめん、後にしてくれる?」
「結論から言って」
「余計な話はいいから」 etc.
言い方に差はあれど、結果的にこういうことを言っている人って多いものです。
これでは後輩が自分のミスについて話す気にはなりません。
日頃から意識的に話を聞くようにしていると、「あの先輩は話しやすい」と認知されます。
そしてこれは頃合いの見極めが必要ですが、時に自虐的な話をするのも効果があります。
会社へ大損害を与えるようなミスやルール違反、あまりに軽く見られるような私生活の失敗は話すべきではありませんが、
ちょっとした「やってしまった」話は先輩を身近に感じるネタでもあります。
ミスを「許してもらえる」とは思われないように!
ここで大事なのは、あまりに話しやすいので「この先輩なら例えミスをしても説明すれば許してもらえる」とは思われないようにすることです。
これでは仕事上、本末転倒ですよね。
それには「しっかり叱る」ことが必要です。
ミスの経緯を聞いた後には、
1.まず共感する→「そうか、その状況ならミスが起こるね」
2.叱る、注意する→「でも、データのチェックもあなたの仕事の内なんだよ」
3.改善策を相談する→「同じことを繰り返さないためには、どうしたらいいと思う?」
このステップが必要です。
「2」を飛ばさないこと!ここは言いにくくてもきっぱり言う必要があります。
場合によっては「なぜチェックしなかったの?」と続けてもよいくらいです。
相談の始めに戻りますが、
きっとあなたは「2」だけをしようと思っているのではないでしょうか?
そうではなくてこれまでに説明したような前後の努力、話しかけやすい人になる工夫をしていれば
「2」で多少キツく言っても、後輩は必要以上のダメージを受けたりしないものなのです。
注意を受けて「自分のため、会社のために言ってくれているんだな」と捉えられるか、
「先輩も仕事だからイヤイヤ言っているのか」と捉えられるかは日頃の態度次第です。
「話しやすい」状況を一度つくってしまえば、ずいぶんとコミュニケーションが楽になると思います。
少し前の「先輩像」にとらわれずに、時代に合わせて自分が少し変わってみることも必要ではないでしょうか。
あなたがステキな先輩、リーダーになれることを願っています♪
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