毎日を楽しくする方法

アラサー女子がカナダで感じた生きやすさとは?

私はもともと、保育系の短大を卒業して幼稚園で先生を6年間していました。

子どもも好きでしたし、仕事にはやりがいを感じてかなり熱心に働いていたと自負しています。

朝は7時から夜は家に帰ってからも記録や明日の準備の資料を作ったり、休日も出勤したりと、社畜並みに働いていました。

しかし、私には大学に入る前から夢がありました。それがカナダで生活してみたいということでした。

テレビで見たカナダの美しい景色と自然あふれる街並み、もともと赤毛のアンが好きでよく読んでいたということもあり、いつかは…と夢見ていたのが理由でした。

社会人になって、働き始めてしまえば、夢や理想なんて描いている時間や余裕はもちろんなくて、その日を必死に生きていくことだけで精一杯で気付いたら、仕事しかしてないような毎日になっていました。

きっかけになったある女性との出会い

25歳を過ぎた頃、周りの友達も少しずつ結婚し始めたり、私自身も主任になったりして徐々に「あーこのまま落ち着いていってしまうのかな」という雰囲気になりかけた時です。

たまたま飲みに行ったバーで、今の時代にしてはありえないぐらい元気ではつらつとしているという表現がぴったり当てはまる、女性でも思わず声を掛けずにはいられないような姉御のような方とたまたまお近づきになりました。

その方はもともとリクルートでばりばり働いているような、いわゆるキャリア女子だったらしいのですが、一念発起してバックパッカーのような形で世界中を旅して帰ってきたそうなのです。

海外に行きたくて仕方なかったその当時の私にとっては、とても魅力的で仕方がないほど興味深い話がたくさん。

その方とはその後もいろいろと話を重ねながら仲良くなっていき、自分の夢と現実の葛藤を話すほど親しくなりました。

その中で、さらっと「やりたいことはやったほうがいい。いつ死ぬか分からないんだから」と言われたことで、私の中の何かが壊れました。

よし。カナダに行こう。仕事を辞めよう。という決意になったわけです。

ただ、それを決めてじゃあすぐにっていうほど、私も無責任になれず、退職宣言を上司にしてから2年かかってようやく辞めることができました。

カナダに行ってから見えた景色

その後準備を重ね、私はワーキングホリデービザでカナダに行くことができました。

ずっと夢見てきた海外生活、しかもカナダ。

さぞかし楽しくて仕方ないのだろう。最初はそう思っていました。

しかし、現実はここでもそう甘くなかったわけで、まず英語が喋れない。

もちろん、語学学校に通って勉強はしましたが、勉強してテストで点が取れたとしても喋れるようにはならないもので。

英語が喋れないと仕事ができない。

お金がない。

最初の3ケ月はとにかくそのループで、大の大人にもかかわらず、悔しくて泣きながら帰った日も少なくはありませんでした。

ワーキングホリデーの場合、カナダで仕事を探すとなると、自分で働きたいお店に行き、履歴書を渡して「どうぞ私を雇ってください」アピールをしなくてはいけないのですが、私はそもそもその英語が出てこないし、何より恥ずかしさも相まって、もうにっちもさっちもいかないわけです。

友達もできますが、私の性格上、パーティーや飲み会にがんがん参加する方ではないのでいまいち距離が縮まらない。

思い描いていたようなかっこいい海外生活など、そこには一ミリもありませんでした。

なんのためにここにいるのか、いっそのこともう帰って普通に社会人やって、結婚してという、いわゆる一般的な『アラサー』になろうかというような考えも浮かんできた時、ようやく仕事が見付かったのです。

居場所がある強み

カフェの仕事が見付かり、そこから全てが変わったのです。

居場所があって、必要とされる、社会の一部となれたことの充実感は想像以上に大きなものがありました。

それに伴って、それまであれだけ自信がなかった自分の英語にも少しずつ自信が持てるようになり、もともと低かった自己肯定感を周りの同僚がとにかく褒めてくれることで高めることができるようになりました。

いる場所が変われば価値観が変わる

それまでの私は、何かができないと認められないという感覚で生きてきました。

勉強も仕事もいつでも全力で精一杯がんばってきました。

日本にいた時は、それでどうにかなってきたことも、カナダでが全く通用しなかったのです。

どんなにがんばっても喋れるようにはならない。

勉強を必死にやって、テストで満点を取れたとしても、テストで毎回0点のメキシコ人の英語の方が達者なのです。

今思うと、あの時の私は思い切り挫折したんだと思います。

カナダに来れば劣等感を味わうこともなく、むしろ日本からカナダに行ってばりばり働くなんてかっこいい。

マイノリティーで普通の『アラサー』とは違う。

となんとか、周りと自分を比較することで自己肯定感を保っていました。

しかし、実際は全く違って何もうまくいかない日々。

仕事をするようになって、優しい同僚に支えてもらいながら少しずつ成長していく中で気付いたことがありました。

それは、常識や努力、世間一般の価値観なんて全く役に立たないということでした。

もう2020年にもなるのに、いまだに日本では未婚のアラサーは何かと生きにくい風潮があると感じます。。

いまだに女性の幸せは結婚だと、思っているのです。

そうではない人ももちろんいるのかもしれませんが、私が日本にいた時に感じた雰囲気は「アラサーなんだから落ち着いて、そろそろ結婚も考えなきゃ」といったようなネガティブなもので、結婚しないなら仕事でキャリアを伸ばしていかなくてはいけない。

その2パターンでした。

カナダに来て、そういったものを感じたことは一度もありません。

年齢はただの数字、むしろ30代からが一番楽しい時期だと。

もちろん、結婚している人もいますが、それが当たり前という感覚はありません。

事実婚や同性婚、様々な形で一緒に生きていく方法があるので。

もちろん、カナダにも様々な問題があります。

大麻の合法化による依存症の問題、街中で見ない日はない大勢のホームレス、移民国家ではありながらも存在する人種差別など、ネガティブな部分も多くあります。

しかし、私が今後の人生をどうしていきたいか考えた時、30代を迎える前の今考えた時に、日本で『アラサー』というネガティブなイメージを抱えながら常識や固定観念に縛られて、必死で型にはまれるように生きていくよりも、ここで自己肯定感をくれたカナダで30代を喜んで迎えられるような女性でありたいと思いました。

これからもきっと様々な問題にぶつかると思いますが、それでもここにいたら見える景色が全然違うだろうと、問題も苦痛も、なんとかできる気がする。

もはや感覚や精神論な気もしますが、そんな風に考えられるようになったのもカナダに来たからで。

今やりたい気持ちを後悔のないように、やりたいことをやろう。

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