結婚生活ももう今年で3年目に入り、毎晩つくる料理の献立がパターン化してきたことが最近の悩みです。
今は短時間でちゃちゃっと済ませている料理ですが、私も最初からこうだったわけではありません。
昔は包丁も不慣れでしたし、たくさん失敗もしたものです。
さて、本来そそっかしい性格の私は料理にまつわる失敗談などたくさんあるのですが、今回はその中でも特に印象に残っている失敗についてお話しようと思います。
彼氏がほしい
大学を卒業し社会人として働き始めた私は、優しい上司や明るい同僚に囲まれて毎日それなりに充実した日々を送っていました。
ただ1つ不満があるとすれば、彼氏ができないことでした。
学生時代は、そこら中に転がっていた異性との出会いが社会人になると急に激減します。
同じ道を通って同じ職場に行き同じメンバーと仕事をする毎日の中で、普通に生活していてはなかなか出会いはありません。
特に私の働く職場はレディース用品を扱うアパレル関係だったため、9割以上が女性の従業員でした。
そのため余計に異性との交流が乏しい毎日を送っていたのです。
さっそく相手の方の写真を見せてもらうとなかなかのイケメンです。
私はぜひ会ってみたい旨を伝え、友人を通して初デートの日程が決まりました。
久しぶりに男性と二人で遊びに行くことが決まり、私の心は新しく始まる恋の予感にうきうきでした。
初デート
いよいよ当日、いつもなら休日はだらだらと昼頃までベッドで過ごしているのですが、その日は朝から大忙しです。
どんな人なのか何を話そうかと、ドキドキ妄想を膨らませながら待ち合わせ場所につくと、すらっと背の高いお洒落な男性が立っていました。
「え、写真で見たときよりさらにカッコいいじゃん!」私は心の中でガッツポーズを掲げました。
「はじめまして」近づいて声をかけると彼は振り返って笑顔で挨拶をしてくれました。
私より3つ年上の彼は、アパレル系の会社で働く営業マンでした。
爽やかな笑顔はさすが営業さんと思うほど好印象で、素敵な人だなと魅力を感じました。
二人ともアパレル系の仕事ということもあり、私達は初めてとは思えないほど話が盛り上がり、意気投合しました。
景色のきれいな公園を歩いて、カフェに入り、ショッピングモールを見て回ります。
私は久しぶりに夢のような楽しい時間を過ごし、心から彼との出会いに感謝しました。
その日の最後に、彼がよく使うお店へ一緒にディナーに行くことになりました。
こじんまりとしていますが、とてもお洒落雰囲気のイタリアンのお店で知る人ぞ知る名店という感じです。
こんな良いお店をさらっと紹介できる点も素敵だなと、私は彼がより一層格好良く見えてきました。
お店に入り美味しい食事に感動していると、彼は私に対して一つ質問をしてきました。
「〇〇ちゃんは料理とか得意?」
彼にとっては会話の一環で何気なく聞いた質問だったのかもしれませんが、私は内心ドキッとしてしまいました。
社会人になり一人暮らしはしていたものの、夜遅くに帰宅して自分のためだけに火を使う気にはなかなかなれず、コンビニ弁当や簡単な手抜き料理ばかりで済ませていました。
そのため、まともな手料理らしいものは作ったことがなかったのです。
でも彼に対して好意を抱いていた私は幻滅されたくないあまりに「料理はよく作りますよ」と大嘘をついてしまいました。
お洒落で格好いい彼に見合う女性だと思われたかったのだと思います。
「じゃあ今度作ってほしいな」という彼に対しても、そんな機会来るかどうかもわからないし来たとしてもまだまだ先の話だろうと軽く考えて「はい、ぜひ」と答えてしまいました。
その後は料理から話が逸れ、終始楽しい時間を過ごして解散となりました。
帰ってからも交換した連絡先をながめては、思い出し笑いをしてしまうほど私の心は浮足立っていました。
2度目の誘い
そんな初デートから数週間経ったある日のことです。
仕事の休憩中にふと携帯に目をやると、彼から2度目のデートのお誘いが入っていました。
また彼と会いたいと思っていた私は、またまた心の中でガッツポーズです。
すぐにオッケーの返事を出すと、どこか行きたいところがあるか聞かれました。
彼からも賛成の返事をもらい、私の頭はすでにデート当日のことでいっぱいです。
しかし喜んだのもつかの間、私はその次のラインの内容に凍りつきました。
「〇〇ちゃんの手作り弁当期待してるね」その瞬間やっと私は自分のついた嘘を思い出しました。
「そういえば私料理得意なことになってたんだった」なぜあのとき嘘をついてしまったのか、なぜ花見など提案してしまったのか、いくら後悔しても時間は戻ってきてくれません。
しかし見栄をはった手前、今更断るわけにもいかずデート当日私はお弁当を作っていくことになりました。
デートの日程はその週の週末です。
私に残された時間はあと2日でした。
帰ってすぐインターネットで必死にレシピを検索します。
「お弁当 簡単 本格的」「お弁当 簡単 美味しい」など色々と検索し続けた結果、家にあるフライパンと基本的な調味料でもできそうなメニューをいくつかよりすぐりました。
お弁当作り
そしていよいよ運命の日、当日。
その週は仕事が忙しかったこともあり、試作品を作る時間がなかったのでぶっつけ本番です。
料理に不慣れな私はどれくらい時間がかかるかも想像できなかったので念には念を入れ、日も登らない早朝からキッチンに立ちました。
仕事の疲れが抜けきらず正直眠かったですが、そうは言ってられません。
自分から料理をすると大口を叩いた以上、冷凍食品の詰め合わせのような簡単なお弁当では許されないと思ったからです。
途中で材料を入れ忘れたり、火加減を失敗したりと、すごーく時間がかかりましたが何とか昼前にはお弁当が完成しました。
この日のために購入した可愛いお弁当に詰めて、見た目も味も我ながらとても良い出来です。
「よかった、どうにか間に合った〜。」
ぐちゃぐちゃに散らかった台所の片付けをしながら時計を見ると、家を出るまでまだ1時間はあります。
やってしまった
それからどれくらい経ったのでしょう。
「あれ、今何時?!」目を覚ました私が時計を見ると、時計の針が16時をまわるところでした。
彼との待ち合わせは12時です。
私は慌てて携帯を見ると、彼からの着信が何件も入ってました。
そうです。私は慣れないことをしてどっと疲れが出たせいか、いつのまにか寝てしまっていたのです。
「やってしまった。」
口ではいいよと言ってくれましたが、声は全く笑ってませんでした。
せっかく頑張って作ったお弁当もお披露目の機会なく無駄に終わり、彼ともその後は疎遠になってしまいました。
まとめ
今回の失敗は、もとはと言えば私がついた嘘が原因で起こったものです。
もし人生に巻き戻しがきくのであれば、私は彼との初デートのディナーのときに戻りたいです。
そして正直に料理は苦手だということ、そして彼が望むのなら頑張って勉強してみる気はあるということを伝えたいと思います。
悪いところも含めて本当の自分を知ってもらった上で好きになってもらわないと、結局恋は長続きしないものだと今になって分かります。
皆さんもぜひ好きな人の前では素直に正直でいることを心がけていただければと思います。
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